卓越した描写力と瑞々しい表現力で世界を魅了する、日本の浮世絵師・葛飾北斎。多作でも知られる同人物の代表作のひとつである、全15編の絵手本『北斎漫画』をフィーチャーした本展示では、北斎によって遊ぶように描かれた、絵画的な要素の強い作品群で自由奔放な森羅万象の世界を表現しています。
OPENING EXHIBITION
2024年2月29日(木)~2024年4月14日(日)
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葛飾北斎|PLAY w/ HOKUSAI
株式会社ベイクルーズ(本社: 東京都渋谷区、取締役CEO: 杉村 茂)は、アートギャラリー業態「art cruise gallery by Baycrew’s(アート クルーズ ギャラリー バイ ベイクルーズ)」を2024年2月29日(木)にオープンする「SELECT by BAYCREW’S(セレクト バイ ベイクルーズ)」内に開業する。初回の展示は、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎による『北斎漫画』からセレクトされた80点の作品構成する『PLAY w/ HOKUSAI』を開催。
PLAY=遊ぶように北斎が描いた、自由奔放な森羅万象
全国各地に点在していたとされる北斎の弟子たちに、自身の技術を伝えることを目的に描かれた全15編の絵手本『北斎漫画』。その卓越した描写力と大胆な構図で描かれた多種多様なモチーフは、国内外、さまざまな画家に影響を与えました。モネ、ドガ、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホなどの世界中の名だたる巨匠の絵画からもその影響を見て取ることができます。
また、『北斎漫画』は現代の「漫画」のルーツになったとも言われており、「事物をとりとめもなく気の向くまま漫ろ(そぞろ)に描いた画」という意味の語源でもあります。芸術性の高い北斎の“気まま”は、絵手本の枠を大きく飛び越え、庶民も大名も、武士もお金持ちも、分け隔てなく楽しむことができた江戸時代のベストセラーとなりました。
今回、そんな『北斎漫画』からセレクトしたのは、北斎の”遊び”の部分が強く表出した、絵画的な要素の強い作品群。
展示タイトルにもあるとおり、PLAY=遊ぶように北斎が描いた、自由奔放な森羅万象の世界に入り込むようにデザインされた会場内の空間演出にも注目してみてください。
本展のメインビジュアルに用いた『奔虎』は〈art cruise gallery〉が位置する虎ノ門にちなんで。
『北斎漫画』十三篇に収録。
世界一の北斎漫画コレクター、浦上 満氏
本展にご協力してくださったのは、『北斎漫画』の世界一の蒐集家であり、日本橋で東洋古美術の専門美術商・浦上蒼穹堂を営む浦上満氏。50年以上かけて蒐集してきた大切なコレクションの一部を、本展のためにご提供くださいました。
浦上 満
『北斎漫画』コレクター/浦上蒼穹堂代表
浦上蒼穹堂は東洋古美術の専門美術商。中国、朝鮮半島、日本の古陶磁を主に取扱い、他に青銅器、漆器そして浮世絵などを取り扱う。代表の浦上満氏は学生時代より「北斎漫画」の魅力にとりつかれ、以来50年以上にわたり1700冊以上の「北斎漫画」を蒐集し、専門家のあいだでは現在、質・量ともに世界一のコレクションといわれています。2016年「北斎漫画」の真価を伝え啓蒙に尽力した功績で第10回国際浮世絵学会賞を受賞。現在、東京美術倶楽部常務取締役。著書として「北斎漫画入門」(2017年 文春新書)など多数。
『北斎漫画』の世界に入り込める、会場内の空間演出にも注目
オープニングディレクションを務めたのはART&REASONの佐々木真純氏、クリエイティブディレクションはグラフィックデザイナー/アートディレクターのおおうちおさむ氏に担当していただきました。「セノグラフィー」という方法論を用いて展示会場の空間デザインからポスタービジュアル、作品選定までを担っていただいたおおうち氏に、本展のディレクションにあたって以下のようにコメントをいただきました。
「BAYCREW'Sは僕のなかで、ファッションや飲食、家具を通して幅広く全世代の人たちの暮らしを豊かにしている企業、というイメージがあります。そういった僕にとってのBAYCREW'S像と、art cruise galleryが位置する虎ノ門というロケーションとを照らし合わせた際に、日本の浮世絵師が描いた、世界中で高く評価されている大衆芸術(=『北斎漫画』)をフィーチャーすることは、すごく意味のあることだと思えたし、必然性を見出すことができました」
おおうち おさむ
アートディレクター/グラフィックデザイナー
1971年生まれ。多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科卒、東京在住。(故)田中一光に師事し、無印良品、資生堂、ISSEY MIYAKE、サルヴァトーレ・フェラガモ生誕100周年プロジェクトなどのポスター・グラフィック・空間デザインなどを手がけており、時代の象徴的になる制作を数多く生み出している。2003年に有限会社ナノナノグラフィックスを設立。グラフィックからスペースデザインまで幅広い活動を行う。長野県松本市にて自身で立ち上げた「マツモト建築芸術祭」の総合プロデューサーを務め、この先も毎年冬に開催予定。
佐々木 真純
ディレクター
1980年生まれ。高校卒業後、米国・カリフォルニア州の大学に留学後、出版社、広告代理店にて勤務した後、日本で初めての現代美術ギャラリー、東京画廊+BTAPでの勤務を経た後、Fmの立ち上げに参画。2018年にArt and Reason Ltd.設立。アーティストのマネージメントや展覧会の企画・運営等を手掛けるほか、トップギャラリーとのネットワークを活かし、オンラインにてアートの販売・レンタルを行うプラットフォームClubFmの運営、商業施設のウインドウディスプレイでのアート展示、ホテルのアートディレクション、文化庁の調査事業に関連した企画展示、映画で使用する絵画の選定などを手がけている。
開催概要
作家名:葛飾北斎
展示会名:PLAY w/ HOKUSAI
読み:プレイ ウィズ ホクサイ
会期:2024年2月29日(木)~2024年4月14日(日)
場所:art cruise gallery by Baycrew’s
東京都港区虎ノ門2-6-3
虎ノ門ヒルズ ステーションタワ ー3F SELECT by BAYCREW’S 内
art cruise gallery by Baycrew's 概要
BAYCREW’Sの新業態として、虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 〈SELECT by BAYCREW’S〉内にオープンする〈art cruise gallery by Baycrew’s(アートクルーズギャラリー バイ ベイクルーズ)〉は、ライフスタイルの中でいずれも必要不可欠である、アートとファッションが交差する場。
有形無形、古今東西を問わず、BAYCREW’Sならではのクロスジャンルな視点によるキュレーションで、普遍的な美しさを秘めた作品・作家を取り上げ、世に伝えていきます。
展示ごとに変化していく空間デザインは、アーティストたちの世界観を具現化することを目的としています。鑑賞方法を限定しないことで作品同士に無限のリレーションを生み、鑑賞者の主体性と感性が空間を無限に拡張していきます。
会社概要
【株式会社ベイクルーズ】
設立 :1977年7月22日
代表取締役会長 :窪田 祐
取締役CEO :杉村 茂
本社所在地 :東京都渋谷区渋谷1-23-21
事業内容 :レディース・メンズのトータルファッションの企画・製造・販売・直営店の運営、
飲食店の運営、インターネット通販サイトの運営、及び家具の販売
グループ会社 :株式会社LADUREE JAPON、株式会社WILL WORKS、株式会社ル・プチメック
店舗概要
【art cruise gallery by Baycrew's】
所在地:東京都港区虎ノ門2-6-3
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 3F SELECT by BAYCREW’S内
【SELECT by BAYCREW’S】
所在地:東京都港区虎ノ門2-6-3
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 2F・3F
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