おこんにちは。
「山形生まれ さくらんぼ育ち じいちゃんばあちゃんだいたい友達」でお馴染みのナカガワです。
本日は昨今の日本のファッションビジネスのお話などさせていただければと存じます。
どうぞお付き合いください。
一ミリも興味なかったら「戻る」押してもいいんだからね!
うそです。
どうぞ読んでやってくださいw
さて、ここの読者の方はご存じありますでしょうか?
「東京コレクション」
私が学生の頃は「世界5大コレクション」なんて呼ばれておりましたが
今のご時世そんな呼び方する人は全くいなくなってしまいました。
「東京コレクション」っていうと、もはや世間的には「ガールズコレクション」を思い浮かべる人の方が多いのではないでしょうか。
なんでこんなに知名度下がっちゃったのかなというと、純粋に人がいないんです。
いわゆるモードなどのハイファッションに「興味を持ってる人」ですね。
そして海外へのアプローチもできていない。
故に、ごくごく限られた1部しか盛り上がりようがないし
海外のメディアからしたら、わざわざ日本にまでお金かけて探しに来るほどでもない。
負のスパイラルの真っただ中なのでございます。
嗚呼、なんと嘆かわしや状態。
なんでこうまでなったかなぁを紐といてみると
教育の隙間が見えてくるのです。
もし読者の中にファッションの学校を卒業している方がいたら
ぜひ心に手を当てて思い直していただきたいのですが
①ビジネス系の学科の方
なんの勉強してました?
販売スタッフ以外の道、見えました?
②デザイン系の学科の方
ブランド立ち上げたいのに、立ち上げ方の授業してました?
デザイン以外のこと、身についてますか?
そうなんです。
限られた時間での教育のため、仕方ない部分もあるのですが
ファッションブランドを立ち上げる=経営者になる
なのにもかかわらず
そもそも実践的なファッションビジネスなんてほとんどのところで教えられていないのです。
どうやればビジネスとして継続できるかも知らず
ただただ学校の広告塔となるために立ち上げの準備だけ支援されてブランドという名の形だけ作りこまれて
社会の数多ある強豪と戦わされる。
そしてその後の支援はなし。
勝ち残りようがないんです。
戦い方を知らないから。
学校側がこうしてしまうのも理由があります。
明確。
内部が「作れば売れていた時代の人間」で構成されているからです。
知らないんです。
教員は、ビジネスの世界で生きていないから当たり前です。
東京コレクションってだいたい50ブランドくらいが1週間の中でショーをします。
しかし、翌シーズンも継続して出れるのはそのうちの60%程度です。
ブランド自体が閉鎖、もしくは休止してしまうところも少なくはありません。
費用対効果が圧倒的に少ないからです。
そして、各種学校がプッシュするその年の卒業生ブランドの継続率は5%もありません。
これはクオリティ云々以上に「ビジネス力」の差。
こうやって見ると、日本のファッションビジネスはチャンスあふれまくってるんです。
日本中の百貨店が売上を下げて規模縮小。
既存ブランドが軒並み閉鎖。
スペースは余ってます。
若手が一気に世に出るチャンスなんです。
デザインだけの「ブランド」じゃなくて
ちゃんとビジネスとして世に貢献できるブランドづくりに取り組める若手の活躍を
心から期待しております。
和輪羽
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*当記事は以前のドメインで2019年12月に公開されていたものです。
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